2016.8.19 ウォークインサイトでポケモンGOの影響を分析(part2)
ポケモンGOが店舗前通行量に与える影響とその持続期間についての追加分析を行いました。
前回同様、東京23区内のポケストップになっているショップA に設置された「ウォークインサイト(WALK INSIGHTS)」にて収集されたデータを分析対象としています(対象期間は 6月1日(水)から8月15日(月))。
■ポケモンGOの影響はリリース後2週間でどうなった?
※弊社の分析サービスにて使用している「ベイズ構造時系列モデル」を用いて、未リリース時の予測とリリース後の数値変化を比較。一番下のグラフは、未リリース時予測値と実測値の差分の累積を表している。
ポケモンGOリリースによる通行量の増加は現在も続いていると推測されますが、リリース直後と比較すると増加率は明らかに減少しています。効果を示すグラフでは配信されてから2週間前後から緩やかになっており、ポケモンGOの影響による効果はいまだに継続しているものの約半分程度に減少していると考えられます。
■ルアーモジュールは店舗内にトレーナーを呼べるのか?
前回、ショップAではポケモンGOに関連したプロモーションは実施していなかったこともあり入店者数への影響は特段認められませんでした。
< (前回)ポケモンGOによるショップAの入店者への影響 >
そこで今回は、1日の特定の時間に数回ルアーモジュール※を使用し、その告知を行うことで効果の検証を試みました。
※ポケストップで使用すると30分間ポケモンが登場しやすくなるアイテム
通行量を「ポケモンGOリリース前後」「ルアーモジュール施策日」に分け、それぞれを同じ曜日で比較しました。まず、ポケモンGOのリリースは、早朝から深夜にわたりほぼ24時間通行量に影響を与えていることが分かります。また、ルアーモジュールが使用されている時間帯には通常の通行量とは異なる動きが認められました。
それでは、ルアーモジュールの施策はショップAへの入店者にはどのような影響があったのでしょうか。
入店者については、ルアーモジュールが使用された12時台に若干の入店者の増加が認められますが、その他の時間帯を含め明らかに効果があるとは言えるものではありませんでした。
弊社ではリアル店舗の顧客傾向分析サービス「ウォークインサイト(WALK INSIGHTS)」を通し、導入店舗様の課題解決に取り組んでおります。またポケモンGOをはじめとする通行量・訪問率・滞在時間等の分析につきましてもお客様のご要望に応じ柔軟に対応いたしておりますので、お気軽にご相談ください。